皆さんも雑誌の付録などのCDはご存知だろう。毎回ついてくる
あの便利なCD。だが、多くはその1ヶ月でその利用価値はなくなっ
てしまう。そんなはかないCDたちを皆さんはどのように利用して
いるだろうか?ここでは私が発見したすばらしい利用法を紹介しよ
う。
ある日、私は部屋の掃除をしていた。すると要らないCDが絨毯
の上に使ってくれ〜といわんばかりにたたずんでいた。私はCDを
すべて整理しようと硬く決意した。そしてCD−ROMを全てひっ
ぱりだし、整理に取り掛かった。私はそのあふれんばかりのCDと
FDD時代の整理の苦労さを思い出しながら使うものと要らないも
のを分類した。
50枚ぐらいであろうか。そのうち使えそうなものは10枚程度。
残りの40枚近くが無残にも捨てられる運命とかした。が、ただ捨
てては楽しみも何もない。
なげてみた。よく飛んだ。部屋に傷がつく。やめよう。
外に出た。なげた。拾いにいくのがつらい。やめよう。
折ってみた。手に刺さった。やめよう。
ステレオに入れてみた。隠しトラックなんてなかった。
そんなこんなで飽きてきた。もうそのまま捨てるしかないのか…。
最後に隣の部屋のFに要らないか聞きにいった。留守だった。この
まま帰るのはいやなので、とりあえず玄関の覗き穴から部屋を覗い
てみた。なにも見えるはずもない…。
そのあと部屋に帰って何気なく穴に指を突っ込んでいた。
…?………。…………?!。…!!!!!
そうか!このCDの真ん中の穴の内径!玄関の覗き穴外径と同じ
なのか!行ける!勝てるぞ!今俺の中にある熱い男の魂に火が点い
た〜!。速攻で玄関の外に出て、確かめる。
「ぱきゅ」
のぉぉぉぉぉ。はっはまった。しかも1mmの狂いもなく。しか
も見た目は「さいばー」そのまま。このためにこの世に生を受けた
かのように美しくエレガントに決まったのだ。勢いあまって内側に
もつけてしまった。これでCDたちも喜んでくれるだろう。その後
うちにくる人は部屋がわかりやすくていいというが、そんなことは
どうでもいいのだ。
「さいばー」に決まってさえいれば。
完
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